秘密戦隊ゴレンジャーについて

世界征服を企み、国際的に暗躍する「黒十字軍」。彼らの侵攻を食い止めるべく、国連は「イーグル」という国際的平和組織の秘密防衛機構を設立、スイス・ジュネーブに本部を置き、世界を各10ブロックに分けて黒十字軍に対抗していた。しかしある日、黒十字軍は日本ブロックに焦点を絞って総攻撃を仕掛け、全国の各支部(北海道・東北・関東・関西・九州)は壊滅してしまう。
しかし、各支部に1人ずつ奇跡的に生き残った者がいた。関東支部の海城分隊長の弟で、秘密工作のスペシャリスト・海城 剛、東北支部の分隊長・新命 明、九州支部の精密技術班員・大岩 大太、北海道支部の化学分析班員・ペギー 松山、そして関西支部の新米隊員・明日香 健二である。イーグル日本ブロックの最高指揮官である江戸川権八は、彼ら5人を新宿の秘密基地に呼び寄せた。
ここに、イーグル日本ブロックが黒十字軍に逆襲するために創設した特別部隊「ゴレンジャー」の戦いが始まった。

変身ヒーロー作品に「戦隊」という要素を取り入れ、かつ、5人のヒーロー(そのうち1人はヒロイン)が最初から登場するということから子供達の大きな人気を集め、結果的に最高視聴率は22%、放映話数も84話という記録を打ち立てる。オンエア時の再放送を含めて2年間はスーパー戦隊シリーズでの最長記録(2012年現在)となっており、未だにその記録は破られていない[8]。人気を支えた理由としては、作劇面で第1話の時点で5人のキャラクターを明確にしたことや、ハードなスパイアクションからギャグ、次回予告にまで使われたなぞなぞネタなどあらゆる要素を盛り込んでいたことなどが挙げられる。戦隊ものでお馴染みの隊員のカラーが、原作を元にしている為唯一アカ、モモなど日本語の呼称になっている。
なお、集団変身ヒーローは実写では本邦初であるが、アニメで先鞭をつけていた『科学忍者隊ガッチャマン』からは、熱血リーダー、クールなサブリーダー、豪快な肥満系の三枚目、紅一点、最年少の男性というメンバー構成が偶然の一致という可能性も全く否定はできないにせよそのまま流用されている。
現在ではスーパー戦隊シリーズの第1作という扱いになっているが、元々シリーズ化する前提で企画されたわけではなく、また本作と次作『ジャッカー電撃隊』は石森章太郎原作のため、『バトルフィーバーJ』以降の東映オリジナル作品とは区別されていた時期もあった。『高速戦隊ターボレンジャー』の第1話「10大戦隊集合 頼むぞ! ターボレンジャー」では当時本作と『ジャッカー』は除外されており『バトルフィーバー』から数えていたため登場しない。解釈はどうあれ、色分けされたマスクとスーツ装着の集団変身アクションというスタイルは今日まで引き継がれていることは確かであり、TV史にもこれだけエポックメイキングとなり得た番組は数が少ない。
主題歌『進め! ゴレンジャー / 秘密戦隊ゴレンジャー』のシングルレコードは番組のヒットにも乗ってミリオンセラー[9](資料によっては42万枚[10])の売り上げを記録した。
本作は石森によって、スパイアクション漫画作品として『週刊少年サンデー』などの少年漫画誌でも連載されていたが、テレビ版のタッチがギャグ路線に脱線していく状況に合わせて、途中からギャグ漫画として180度方向転換し、漫画のタイトルもジャンル変更に合わせて、『週刊少年サンデー』のみ『ひみつ戦隊ゴレンジャーごっこ』に改題された。
「作劇や敵怪人をコミカルに描く」というコンセプトは、本作で美術全般を担当したエキス・プロダクションの前沢範が企画会議で石森に「舞台のショーで見られるような、コミカルで楽しいものにしましょう」と提案して導入されたもの[11]。視聴率は20%を超えるまでになり、吉川進プロデューサーが女子大生のファングループから訪問を受けたほど、男女問わない幅広い支持を受けた本作は、実に二年間のロングラン放映となった[12] 。

後に9作品の戦隊シリーズのメインライターを務めることとなる曽田博久がサブライターとして参加していた作品で、『激走戦隊カーレンジャー』まで足掛け20年の長きに亘り戦隊シリーズの脚本に関わることとなる。また、戦隊シリーズのナレーター役をレギュラーで設けている番組の中で唯一(2012年現在)複数名がナレーターを担当した[13]作品でもある。
本作品では、山陰地方(第38・39・41話)や愛媛県松山市近辺(第60話)などで、本格的な地方ロケを行っている。

Wikipediaより引用