光戦隊マスクマンについて

地上とは別の進化をたどったもう一つの人間が住む「地底世界」。混沌としながらも歴史を紡いでいた世界は地帝王ゼーバのもとで「地底帝国チューブ」に統一され、ゼーバは次の目標として地上侵略を開始。とある地底の娘をスパイとして地上に派遣するが、それがもう一つの始まりでもあった。
その頃地上では「姿レーシングチーム」というチームにレーサー・タケルとその恋人の美緒という一組のカップルの姿があった。しかし、美緒はチューブの存在をタケルに警告した直後に突如現れた地割れに飲み込まれてしまう。彼女の本当の名はイアル。チューブが地上の動静を探るために派遣したスパイであると共にかつての地帝王の娘=王女だったが、彼を愛したためにチューブから離反していた。
地上に猛威を振るおうとするチューブの前に、5人の戦士が立ちふさがる。彼らこそ、レーシングチームの代表・姿三十郎が、チューブの存在と侵攻を察知し、これを倒す目的で結成された「光戦隊マスクマン」、姿長官にオーラパワーの素質を見出されてスカウトされたタケルとレーシングチームのスタッフ4人。初戦に辛くも勝利したマスクマンだったが、地帝城の浮上によって苦戦を強いられてしまう。この脅威に打ち勝つにはオーラパワーしかない。苦労の末オーラパワーを発動させた5人はチューブの地帝城作戦を打ち砕いた。だが戦いはまだ始まったばかり、そして美緒の行方は…。

本作の特徴は、レッドマスク・タケルとその恋人美緒ことイアル姫の敵味方の恋愛(厳密には純愛)が作劇の根幹として描かれたことである。
また『電子戦隊デンジマン』以降、シリーズは科学、SFなどをモチーフとした作品の流れが続いていたが、当作品のモチーフはそれとは一線を画す気功である。戦隊チームの5人は全員拳法の達人と設定されており、「人間の体に眠る可能性を引き出す存在」としての説得力を持たせようとしている。気功の要素は、後年の『五星戦隊ダイレンジャー』でも取り入れられている。劇中各戦士のパワーアップもアイテムではなく「トレーニングでオーラパワーを引き出す」というものである。また、5人は一般人だが、前作と同様に本名に苗字が設定されていないのも特徴である[注 1]。
この他1号ロボである「グレートファイブ」はシリーズ初の5機合体ロボであり、ロボのパーツが5人のメンバー全員に1機ずつという形で当てられていたのも、これが初めてである[注 2]。このほかに中盤から2号ロボの「ギャラクシーロボ」も登場し、後半戦は大半がギャラクシーロボが使用されることとなった。グレートファイブは第33話以降、2 – 3話に1回の割合で登場している。
また、1話限定のゲストとして、マスクマンのプロトタイプとされる6人目の戦士、X1マスクが登場。1話限りとはいえ6人目の戦士が登場したのはこれが初めて[注 3]。後の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のドラゴンレンジャー以降恒例となった、追加戦士の先駆けとして後年『轟轟戦隊ボウケンジャー』の「スーパー戦隊スペシャルファイル」でも紹介されている。
なお、企画段階では『ザ・ファイブマン』というタイトルであり、スーツの首元に”5″と読める意匠があることや、1号ロボの名称が戦隊名の「マスク」ではなく「ファイブ」と付くなど所々にその名残が見られる[注 4]。また、マスクも当初は『バトルフィーバーJ』のように目をかたどったマスクやマフラーの着用が検討されており、試作マスクも作られていた。X1マスクのマスクが2つ目のゴーグルやマフラーを着用しているのはこの試作マスクを流用したため『バトルフィーバー』の戦士の造形によく似ている。このネーミングは1990年制作の『地球戦隊ファイブマン』で再起用された。
本作品のタイトルロゴは、他の多くの作品のような下に広がる台形ではなく、左に傾く平行四辺形の形をしている。本作以降の平行四辺形をベースにしたロゴを起用したのは、『忍風戦隊ハリケンジャー』と『獣拳戦隊ゲキレンジャー』、『侍戦隊シンケンジャー』のみ。また、『バトルフィーバー』から続いたゴシック体のフォント(石井太ゴシック体)を用いたテロップ表示が、スーパー戦隊シリーズでは本作が最後となった(ただし、『バトルフィーバー』では一部を除きモリサワ製のゴシック体が使用された)。なお、メタルヒーローシリーズではマスクマンの2年後に放送の『機動刑事ジバン』まで使用されている。
『大戦隊ゴーグルファイブ』を除く『バトルフィーバー』から『超新星フラッシュマン』までのスーパー戦隊シリーズは当初、2クール(半年)の予定でスタートし、好評により4クール(1年)に延長というスタイルだったが、本作以降、最初から4クールの予定で放送されるようになる。

Wikipediaより引用